2018年田子町準ガーリックレディの裕美(ゆうみ)さん。田子町の特産品「にんにく」をはじめとした地域の魅力を県内外に広く発信をされています。
田子町の農家さんから野菜を購入しさまざま調理をしてオリジナリティある情報発信を続けています。
普段はモデルとして活動し、津軽と南部を行き来しながら地域の情報発信や活性化に取り組んでいるとのことですが、今現在に至るまでの経緯も含め地域への想いや理想とする家族像などお聞きしました。
出会いと別れを繰り返していた幼少期
幼少期は親の仕事の関係で転勤が多く、青森県内を転々とする中で多くの出会いと別れを繰り返してきました。
せっかく友達になったと思っても、すぐに転校しなければいけなくなることもありました。環境の違うところで一から人間関係を築くのがとても大変でした。
別れの辛さは人よりも多く経験し、辛くてしょうがなかった時期もあり、それが巡り巡って、当時交流していた人たちが、新しいネットワークとなり今の自分を助けてくれる存在。大きな財産になっています。
準ガーリックレディの活動を続ける上でこの経験が糧となり、各地に自分を覚えていてくれる人がたくさんいて、そして活動を応援してくれる人となって声をかけてくれます。多くの地域や人に支えられていることに気づかされました。
また、多くの地域で暮らしてきた中でも、お婆ちゃんが生まれ育った田子町には特に思い入れも大きく、自分にできることは何だろうと考えました。
埋もれている魅力や自分にしか伝えられないものがまだまだたくさんあり、田子町の魅力をもっと伝えたいと思いガーリックレディにエントリーしました。
津軽と南部を行き来するハイブリッドな活動
南部地方では準ガーリックレディとして活動し、津軽地方では青森ねぶた跳人衆団跳龍會 広報部會副部會長を務めています。
南部でも津軽でも同じように守らなければならない地域の文化があります。
ナニャドヤラの踊りを覚えるために頻繁に田子町を訪れて踊り子の講座に通っています。ナニャドヤラや田子神楽など、自分自身が理解を深めしっかりと継承していきたいと思っています。
また、青森県には世界に誇る祭として青森ねぶた祭があり、三位一体の運行にとって重要な「跳人」として、「ねぶた本体」そして「お囃子」とともに地域を盛り上げるために頑張っています。
●青森ねぶた跳人衆団跳龍會(ちょうりゅうかい)
青森ねぶた祭の跳人をもっとたくさんの人に楽しさを広めたい!
地元青森県を中心に東は北海道、西は福岡まで160名の跳ねることが好きなメンバーで
構成されている跳人団体組織。
理想とする家族のカタチ
笑顔の絶えない家族を理想としていますが、生きていれば色々あると思います。笑顔で過ごしていくためにも、何があっても話し合って乗り越え、お互いに強い絆を築いていける家族になれればと思っています。
幼少の転校が多い時期に、さまざまな地域で過ごしてきましたが、人口の少ない小さな村で生活していたこともあります。
隣近所もそうですが村全体が家族のように仲が良く、道を歩くといろんな人が声をかけてくれて見守られていて、幼いながらもこの地域全体に育てられているんだと感じていました。
家族と築きたいと思う強い絆は、地域に対しても同じことが言えるのだと思います。自分を育て、今も支え応援し続けてくれる地域を想い、これからも活動を続けたいと思います。